糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンで、血液中の糖分をからだに取り込み、体にエネルギーを供給する働きがあります。食後に上昇した血糖値が、時間の経過とともに下降していくのは、インスリンの働きによるものです。糖尿病の症状は、初期には自覚症状がほとんどありません。このため、糖尿病と気付かない場合や、糖尿病と診断されても治療を途中でやめてしまうケースが少なくありません。しかし、高血糖が続くと、血管が傷つき、将来的に心筋梗塞、脳梗塞、失明、腎不全等の重篤な病気を起こすこともあります。糖尿病の悪化を防ぐには、定期的な検査や血糖コントロールが必要になります。自覚症状がなくても、定期的に病院にかかり、適切な治療を続けることが大切です。

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血液は、心臓が縮んだり広がったりすることで全身に送られます。送られた血液が血管の壁を押す力を、血圧といいます。この血圧が、運動後等を除いた、安静時でも高い状態が続いていることを高血圧症といいます。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の場合をいい、どちらか一方でもこれを超えていると高血圧症となります。
高血圧症は、自覚症状がほとんどないことから、放置してしまう人も少なくありません。しかし、高血圧が続くと動脈硬化を引き起こし、心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気です。生活習慣の改善や薬物療法などの治療を継続的に行うこと、血圧のコントロールが可能です。そのために、定期的に内科を受診することや検査を受けることが大切です。

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脂質は、炭水化物・タンパク質と合わせて3大栄養素と呼ばれ、人の体にはなくてはならない成分です。血液中の中性脂肪やコレステロールなどの脂質の代謝が正常でない状態のことをいいます。脂質異常症は、自覚症状がないことから、放置してしまう人も少なくありません。しかし、脂質異常症が続くと血管の内側に余分な脂質がたまり動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの深刻な病気を引き起こし、生命を脅かす病気です。脂質異常症は、必要な治療を受けることで進行を防げますので、きちんと治療を受けることが大切です。

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